入り江の見える、ちいさな特養です。

 浜田

読み聞かせの時間

談話室のテーブルに置かれた、読み込まれた文庫本。表紙の上に、麻ひもを通した手作りの紙の栞が置いてある。栞には青いボールペンで、星が一つと、その両脇に小さな点が一つずつ、斜め一列に描かれている(わし座)。
読み聞かせの本と、いつもの栞。

火曜日の午後は、読み聞かせの時間です。いまは、海の出てくる長い物語を少しずつ読んでいます。

一回に読めるのは二十分ほど。終わりの時間になったら、読みかけのページに栞を挟んでおきます。続きは、いつでもそこから読めるように。

「先が気になって眠れん」と言ってくださる方がいて、読むほうも張り合いがあります。